#90 五反田院長、産婦人科へ行く その2 両親学級編
夕方の6時になってもまだまだ明るい今日このごろ・・・
ようやく夕日がキレイな季節になってきました。
どうもこんにちは。五反田整体院 院長の成木海次郎でございます。
さて、うちの嫁の腹も日に日に巨大化していく一方の毎日。Xデーまで残り2ヶ月とちょっと。
当院に来院されている患者さんにも最近よく聞かれるのが、
『立ち会いはされるんですか?』 という質問。
“立ち会い”・・・
ひと昔前の武道の世界においては、“立ち会い”といえばそれは即“命のやりとり”ということになる。
今回は嫁と赤子に関してはまさしく“命のやりとり”となるわけだから、私の立ち位置としては“立ち会いの立ち会い”とでも言えようか・・・
まあ、ともかく基本は立ち会い出産を希望している。このカイロプラクティックという仕事に従事する者としても興味津々。日頃、産前産後のお母様方の身体のケアをしているくせに出産なんてやったこともないし、見たこともないのだ。
正に机上の空論とはこのこと、そういう意味も含めてこのタイミングでの嫁の出産立ち会いは願ってもないチャンス。まして他人のなどみれるわけもない。
それも計算に入れた上で、分娩をする病院もこの五反田整体院から自転車を飛ばせば2分で到着可能なNTT関東病院にしたわけなのだ。
しかし、どうも病院によっても違うらしいのだが、関東病院に関して言えば、ふらっと旦那が立ち寄っていきなり「今から立ち会います、」なんて言ってもダメなようで、その前にきちんと講習を受けなければならないとの事。
しかもそれがよりによってど平日の真昼間にあるっていうんだから父親泣かせとは正にこのこと。
しかし、その辺は院長の権限?をフルに活用してスケジュール調整をし、なんとか参加できることとなった。人間やればできるものだ。
当日、嫁から13時開始と言われていたので慌てて12時55分に治療院を飛び出し愛用の自転車にまたがりかっ飛ばすこと2分・・・
他人が見たら、さながら今から出産が始まるがごとくの勢いで病院に向かう私。
が、あくまで出産立ち会いに向けての講習会に参加するだけのこと。
病院に到着し、入り口の回転扉にイライラしつつも、慌てて受付に駆け寄る・・・
「4Fのカンファレンスルームはどこですかっ!?」
相当慌ててその言葉を言ってしまったのであろう、周りにいる人たちが少し騒然となっていたが受付の女性が冷静に、
「そこのエレベーターから4Fに上がって渡り廊下を渡ってください。
ただ、開始は13時半からですから慌てなくていいですよ」
“なんだい、驚かせやがって・・・”という周りの人の視線をピリピリと感じながら、思い返せば自転車で飛ばしている途中に明らかな妊婦さんとご主人らしき二人組みを何組もブチ抜いたのを思い出した。
そういえば、みんな全然慌てて無くのんびり歩いていたもんな~などと思いながら4Fのカンファレンスルームを目指す。
到着すると案の定、うちの嫁以外は参加者はまだ誰もおらず会場は静かなものであった。ずいぶんと広いホールにかなりの数のイスが並べてある。
おいおい、こんなにイスは必要ないでしょう・・・と思いながら中に入る。
今回は私の人生の中ではかなり貴重なほど並べられたイスの前側のど真ん中の席を陣取り、やる気満々の姿勢を醸し出していると不意に後ろから声をかけられた、
『妊婦体験スーツを着用されてみませんか?』
振り向くと、担当であろう助産師さんの女性が立っていた。
“妊婦体験スーツ?”なんだそれは?と、思いつつも即答で
“はいっ”と答える。
すると部屋のうしろの部分に奇妙なモノがおいてあるのが目に付いた。
それがこちら、
変なお面のようだがこれが世に言う “妊婦体験スーツ”というものらしい。
その重さ10Kg。臨月の妊婦さんの身体の状態を体感できるという代物。
さっそく装着してみると、まあ重いの動きにくいのなんのって・・・
つけてみてわかったのだが、一般的に腹が重いのは想像できたが、それと同じぐらい重くのしかかってくるのが父じゃなかった乳なのだ。
こんなにも乳が重いなんて・・・
とくに一番辛いのが横になる状態での寝返り動作だ。
これでは妊婦さんが良質な睡眠がとれるはずもなく、筋肉疲労の蓄積から腰痛になることなど当たり前以外の何ものでもないのが手に取るようにわかる。
ものの3分で辛すぎて早々にスーツを外してしまった旦那を横にいた嫁はどう思ったのであろうか・・・
そんな中、あれよあれよという間にぞくぞくと他の参加者が教室に入ってくる。
当たり前だが、これは立ち会い出産の為の父母学級なわけだからそこに来る女性は100%妊婦なのだが、同じ空間に妊婦が30人近くいるともう頭ではなにかが理解できない感覚に襲われる。
さっきまでガラガラだった座席が妊婦で埋まっているのだ。
本当に少子化なのか?この国は・・・
そんな疑問を抱きつつ、父母学級はスタート。基本的な出産直前時の説明から入院するまでの段取りや持ち物の説明など基本的なことから説明が始まる。
そしてその後には参考VTRとして出産シーンもろ写りのドキュメンタリーを見た。
生まれて初めて映像とはいえ、リアル出産を目の当たりにし、すでに泣きそうになってしまった。
これはやばい。人生史上最高級のパニックになるのではないかと思わされるほどのショック・・・事前に映像とはいえ見せてくれた病院側に感謝。
しかし、本当に自分自身もこの体験をして産道を通過して世に出てきたのかと思ってしまうぐらい非日常的なことが自分の職場のすぐ近所で行われていたとは・・・
初めは仕事の足しになるかなぐらいの気持ちで臨んでいたが、ここへ来て考え方が変わった。
これは仕事とかではなく、目の当たりにしておくべきだと。
ただ一番の不安は、嫁より先に私が耐えられるかどうかと、10時間以上待ってたりする間に飽きちゃうんじゃないかなぁと思うのが当面の心配事である。
このような貴重な体験をさせてくれた、ご近所の関東病院さんに感謝。
さて、我が五反田整体院スタッフに業務連絡です。
君たちにそそのかされていた、
“父母学級の教室でわざとらしくカバンを落として五反田整体院のパンフレットを教室中にばらまいた上に、拾ってもらったドサクサついでに宣伝しよう”作戦の件ですが、
残念ながら失敗に終わりましたのであしからず・・・
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