« #90 五反田院長、産婦人科へ行く その2    両親学級編 | トップページ | #92 五反田院長、産婦人科へ行く  その4    出産完結編 »

#91 五反田院長、産婦人科へ行く その3      めぐりあい 立ち会い編

どうも皆様お久しぶりでございます。

大変長らくこの院長コラムを更新していなかったのですが、

各方面の方々から、ここまで書いたのだからきちんと出産の立ち会いの部分を書きなさいとあまりに言われたので、まったく書く気持ちが失せていました五反田整体院 院長の成木海次郎でございます。

そんなこんなで10ヶ月近い月日が流れ、すっかりそんな気持ちも失せて書きたいネタも増えてきたなと思いましたら、書いていないではないですか・・・続きを。

ということで、記憶を遡りつつ今ではすっかり巨大化している我が子の出産に立ち会った男の話の顛末を書きつづりたい・・・

さてさて、思い起こせば2008年の6月末・・・

もともと嫁の出産予定日は6月24日だった、が、

こちらにしてみるともう6月の10日過ぎあたりから今すぐにでも出てきて欲しい気持ちで一杯だった。

それもそのはず、なぜならその当時私は仲間内にも来院されている患者さんにも、予定日1ヶ月前から安産祈願に禁酒宣言をしていたのだ。

そんなものだから気持ちのどこかでは出産予定日とは、“我が子に初めて顔を合わせて会う感動の日”というよりも“長かった禁酒が解禁される日”的にとらえ始めたりしていたというなんとも不謹慎な話だ。

そんな中、運命の日は割とあっさりとやってきた。

そもそも、私自身の性格が、“何かしら理由付がないと動かない性格”なので特に意味の見いだせない日にぽっこり産まれてくるとは思っておらず、また、予定通りにバッチリなんてまず考えられないはずなので何かしらの我が子ならではの気持ちの読みをしていたがちょうど6月20日の夜が満月の日だったのだ。

(ちなみにこの『満月の夜には赤ちゃんが多く産まれる』というのはあとで産婦人科の方に聞いてみると特別そういうわけではないそうだ)

なのでこの日に間違いないであろうとかってに考えて仕事をしていると、忘れもしない19日木曜日の19時過ぎ、治療院の電話が鳴った。

うちの女性スタッフが電話にでる。

すると、『少々おまちください』の声。

キターッ

取り次ぎで電話に出ると嫁の声・・・

嫁『破水したので病院に向かいます』

院長『はい、わかりました。こちらも向かいます』

どうやら自宅にて破水したらしく、もうすでにタクシーで母親と共に移動中であった。

ということで、こちらもさっそく自転車にてお願いしてある関東病院に急行した。

病院はもうすでに通常診察時間は終わっており、夜間救急窓口のみの状態であった。

『成木ですが妻がお産で運ばれていると思うのですがっ・・・』

そこだけ見るとさながら映画のワンシーンにようで悦に入っていたが、よくよく考えたら自分でタクシーで来てるのを思い出して恥ずかしくなった。

受付でもあっさりと案内され陣痛室に到着すると嫁はちょこんとベットに横になっていた。

陣痛でのたうちまわっているのを想像していたので逆に拍子抜けしてしまったが、助産士さんのお話で、このまま今夜お産しちゃいましょう、ということになった。

病室の窓に映る満月を見ながら静かな時間が過ぎる・・・

あれれ、出産ってのはもっと緊迫したものじゃないのかなぁ~とのんびりしていて、あまりにのんびりしてお腹もすいたのでコンビニにおにぎりを買いに行き、陣痛室でもしゃもしゃ食べていた。

が、日付も変わり6月20日になった12時過ぎ。絵に描いた様な陣痛がやってきた。

仕事上、人が痛がっているのはよく見るが今回ばっかりはどうしようもない。陣痛はお手上げだ。

そしていよいよLDRへの移動となった。

ちなみにLDRとは・・・英語の「LABOR=陣痛」「DELIVERY=分娩」「RECOVERY=回復」の頭3文字を取ったものだそうで、従来の出産システムは、出産の進行に伴い、、陣痛室⇒分娩室⇒回復室と、妊婦さんが部屋の移動をしなければならなかったそうだ。よく患者さんからも陣痛のピーク時に痛みを堪えながら分娩室に移動する苦痛な話はよく耳にしていた。

ここから先は、嫁は嫁で大変だったのであろうが立ち会い出産をした御主人の私も大変であった。

とにかくLDRでの助産士さんの第一声が

『さあご主人もここからお仕事ですよ、陣痛の痛みを和らげる為に、奥様の肛門部分を握り拳で“ぐっ”と押し続けてください』

正直、自分の耳を疑った。

なぜ今から外世に出てこようとする我が子を押し返すような形の行為をしなければならないのか?たまらず何度も助産士さんに聞き返してしまった。

院長(ダンナ)『えっ・・・?グーで押してればいいんですか?』

助産士『そうですよ~けっこうしっかりお願いしますね~』

いやいやいや、それってどう考えても子供押し返しちゃうでしょ?

嫁『うちの主人の仕事は整体なんで・・・』

助産士『あら~じゃあ押すのはお手のものね、じゃあがんばってください』

その時、時刻は6月20日午前1時48分

嫁、陣痛。

旦那、グーパンチ状態開始の時であった。

|

« #90 五反田院長、産婦人科へ行く その2    両親学級編 | トップページ | #92 五反田院長、産婦人科へ行く  その4    出産完結編 »

体験もの」カテゴリの記事