# 63 『 ストレスが原因とよく言うけれど・・・ 』
今年の冬は、結局一度も東京では雪が降らずに終わってしまいましたが、ここまでなると暖冬というよりもむしろ“冬なし”と言った方がしっくりくるのではないかと思う今日この頃の院長の成木海次郎です。
さて、気候にも代表されるようにどうも世の中が変である。そのせいもあってか現代の世はもうストレスの宝庫らしい。
まあ冷静に考えればストレスなんてものは今も昔も変わりないハズなのだが・・・
とにかく身体にしてもメンタルにしてもとにかく人間に関わる問題にほとんどと言っていいほどなにかと絡んでいますと言われているこの“ストレス”。
病院などに行ってお医者さんに『ストレスが原因ですね・・・』と言われた経験のある人は多いであろう。むしろ、ストレスと一言も言われないことの方が逆にないのではないかと思われるぐらいだ。
しかし実際問題、『ストレスが原因ですね・・・』と言われたところでわかったようなわからないような・・・なんとなく何かを言われたが何も解決していないのがほとんどだと思う。
気のある異性に『あなたのことは嫌いじゃないけどスキにはなれない・・・』と言われるようなもの。だからどっちやねん!!みたいな気分で終わってしまうもの。
なので、今回のテーマは『 ストレスが原因とよく言うけれど、そもそもなにがどうなるのよ・・・』とおよそ小学生の社会科見学時の質問みたいな感じで進めていきたい。
とはいえ、まずは“そもそもストレスとはなんぞや”という点をしっかりとしておかなければならない。なぜならばもうすでに“ストレス”というコトバに対して皆さん一人一人違う印象イメージを持ってしまっているからだ。
“ストレス”と聞いてマイナスのイメージを抱く人もいればプラスにとる人もいる。それはもう、どういう生活をどんな環境でしてきたかで変わってしまうのでしかたがないが。
なのでまずはこの“ストレス”というコトバの意味の位置づけをあまり人間的に考えるのではなく、共通見解を持つためにも動物的に、
“ストレス”=『身の危険』ということにします。
小難しく言えば、自己の生命の危険を及ぼす要因がある状態。ひらたく言えば“殺られる”時ってことだ。
動物はその『身の危険』を感じるとどう反応するかというと・・・“外部からの攻撃から身を守る”モードが作動する。
具体的にどうするか?もうこれ単純明快『筋肉を縮めて固めて身を守る』のだ。これは何もどこか一箇所の部分ではない。きちんと全身の筋肉を縮めて固くするのだ。もちろん、その危険が去ってしまえば守る必要性がなくなるので固くする必要がなくなる。ここまでの図式はなんてことない話だが、そこには問題がいくつかある。
まず、その筋肉を固めている行動がエネルギーを使う状態だとということ。疲労する状態だということ。
次に、何をもってして危険と感じるかはなんの一貫性もない、むしろ本体側によってまったく違う。
そして最後が、筋肉に力が入るといっても一律ではないということ。ここは少し補足するがスイッチがオン・オフのような2パターンではなく危険度合により絶妙に固さ度合も変化するのだ。ちょっと解説してみると、
例えば歩いていて急に車が飛び出してきたり、いきなりナイフを持った輩に刺されそうになるといった、はっきりとしたわかりやすい危険状態であれば筋肉の反応もはっきりする。だからこそ力が入るのもはっきりと入るからこそ、気付けるのだ、その状態の変化に。しかもその危険な状態から回避したことも気づきやすいので筋肉が縮まなくていいのにも気づきやすい。よく言う、“ホッと胸をなで下ろす”という表現など正にそれなのだ。
では今度はこれがそれほどたいしたことのない危険だとどうなるのか・・・一応、危険だからこそ縮む力は入る。それこそたいしたことのない力が・・・
この辺は正比例の関係。大きく叫べば大きく響く、正に“やまびこ”がごとし。
この図式を踏まえた上で、さてここからが本題だが(前置き長いね~・・・)この危険に反応し縮んだ筋肉がどう身体に影響するか?
これズバリ、“血液循環”を邪魔してしまうのだ。もちろんそれは本来、出血を最小限に防ぐという機能なのだが。
人間の身体は、なんだかんだ科学が発達しようが時代が変わろうが、血液循環しかないのだ。これはキッパリと言い切ってもいい。
どういう状況・状態であれ、血液循環がうまく機能せず、邪魔されている状態であれば問題が起こる。つまりは快復が遅くなるということだ。
『ストレスが原因ですね・・・』とあるが、ストレスが影響しているのは筋肉にだけ。それだけのこと。
その後で、その筋肉が血液循環を邪魔している。これまたそれだけのこと。
またそのあとで、血液循環がよくないからトラブルがおきる。ただそれだけのこと、です。
本当にただそれだけのことなのですよ、人間の身体というものはね・・・
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