# 62 『 花 』
気がつけばもう2月。コラム更新も節分の豆まきもすっかり忘れてしまいましたが、今はいつ何が起きるかわからない世の中・・・
案外鬼を外に出さずに院内にいてもらい鬼と利害関係の一致を図るほうがよい気がしています大川カイロプラクティックセンター五反田整体院 院長の成木海次郎です。
さて、カイロプラクティックの院内と言っても大半の方があまりイメージが沸きにくいでしょうが、思っているほど特殊なものでもなく、カーテンがあってベットがポンと置いてある感じである。
でもそれだけじゃあそれこそ“華”がないわけで。
だからこそ院内にはいくつか本物の花をおいているのだが。その中のひとつに2年ほど前に患者さんから差し入れでいただいた鉢植えがある。
正確に言うとサボテンだったのでもらった当初は葉っぱだけしかなく、さながらその一画だけは伊豆のバナナワニ園状態だったのだ。
ところが今年になってそのサボテン風の鉢植えに大量の花が咲き始めたのだ。一昨年も昨年もな~んにも咲きもしなかったものに今年はなぜか花が咲いたのだ。
どちらかと言えば花が咲く植物だったことがわかったのが一番の驚きであったのだが・・・
しかし、いったい昨年と今年とでは何が違っていたのであろうか?冷静にその理由を考えてみた。
考えてみると以外に簡単に思いつくもので、確実な理由としては昨年4月からこの治療院に配属になった女性スタッフの立澤が、
日々何かと水をあげたり、時には外に出して陽に当てたり、冬の寒い日には暖房の風の当たる場所に移したりとまあ細々と世話を焼いていてくれたのだ。
その前まではスタッフ全員、頂いた方に言われた『サボテンの一種ですから』という台詞を完全に都合のいいように解釈し、
“この院内は砂漠よりは環境がいいだろうからね。甘やかしちゃあイカン”などとおよそ平和な平成の世に似つかわしくない昭和初期を彷彿させるような育て方をしていたのだ。そんなもんだから定期的に水はほとんどやらず、陽にも当てず、たまに自分が水を飲むついでに悪戯に水を与えたりする始末。冷静に考えれば花なんぞ咲くわけがない。
むしろ枯れなかったことが奇跡と言っても過言ではない。
しかし、サボテンにしてみればまさに神に近い存在であろうゴット立澤の登場によりサボテンは変わった。
まさに環境の変化の影響力恐るべし。しかし不思議なもので、そうやって一人でも水をあげ、陽に当てる作業をしているのを見ているとなんとなく皆サボテンに意識がいく。
何かと目がいくし、時には土が乾ききってないか確認したりするようにまでなるのだ。
そうしているうちに当たり前なのだが毎日みている分、サボテンの状態の微妙な変化がわかるようになってくるのだ。もちろん、いちいち凝視しているわけではないのでハッキリとした感覚ではないのだが“なんとなく”わかってくるのだ。
そして花をつけたのはそんな時だったのだ。そして改めて思い出すのだ、“そうだ、そういえば最近サボテン調子良かったよな・・・”
そしてもうひとつ大事なことを自覚する。乾いていたのはサボテンの土なんかじゃなく、水をあげる気持ちの薄れていた人間のココロの乾きの方だったのだ。
2月半ばを迎えた今も、サボテンの花は咲き続けている。今となってはスタッフみんなで仕事の合間、そのサボテンの花を見つつ世話をしている毎日だ。
そんな時、ふと思うのは、このサボテンこそがこの場所にいる人間の精神状態バロメーターなんじゃないかなぁということ。
そもそも本来、植物は基本ほっておいても花は咲くのだ。野に咲く花を見ればよくわかる。
咲かないのはその場の環境次第なのかもしれない・・・となると、来年も咲かせるようにしていかねばなるまい。自分の気持ちを乾かさないようにしてね。
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