#51 背骨が壊れた
どうも、久しぶりに文章を書く気になりました院長の成木海次郎です。
いきなりですが、TOPページのブログは削除しました。別段、ライブドアさんがどうのこうのとかはありませんが、まあ気まぐれです。
さてさて、先日スタッフの一人が突然、
「院長、あの・・・こわれちゃったんですけど・・・」と言ってきた。
何が?と思いよくよく話を聞くと、治療院にある“背骨の模型”がもっきり折れてしまっているのだ。
「おいおい、つうか“壊れちゃった”じゃなくて“壊したんだろ”?何もなくて壊れるわけないだろう」
ところがスタッフの言うことにゃ、
「いや、片付けようとして持ったら折れてました」
でたよ、気付いたら壊れてました発言。と思い、とりあえずどこが壊れたのかを調べてみると背骨の(あくまで背骨の模型の話だが)中心にある鉄の棒が金属疲労により折れていたのだ。
よくよく場所を確認してると、いわゆる背骨と骨盤のちょうどつなぎ目の部分、
ちょっと専門的に言うとL4とL5の部分がちょうど折れているのだ。こうなってしまってはもう直しようがないなと思い、まあいい機会なのでまじまじと模型を改めて見てみた。
そもそもなぜ壊れたのだろうか?
まあ、単純な話その部分、いわゆるL4-L5と言われる付け根の部分というのは、実際の生身の人間でもなにかと話題になりやすい、
まあ言ってしまえば「背骨のトレンディースポットや!!」みたいなところ。
おのずと、背骨の模型を使って来院されている患者さんに説明等をする時も話題になる部分、そしてむやみやたらと動かす部分なのだ。当然、一番動かす部分なのだから一番負担がかかり壊れるのも一番最初になるはず。そして案の定、壊れた。うん、当然の結果だ。
“金属”ならばね・・・
そうなのだ、これはあくまで模型の話。本物の生身のものとは似ても似つかぬものなのだ。実際、当院でもこの壊れてしまった背骨の模型はほとんどメインでは使われてはいない。時々用いる使い方としては、
「背骨がずれてるとか歪むとかって、この背骨の模型を見せながら話すとそう思えちゃうでしょ?」
というように、生身と模型の違い、つまり
患者さんが想像していたものと、現実との差を修正するために使う。
よく人によっては、
「腰痛などの症状の説明をする際に、分かりやすくするために背骨の模型を使って説明します」
という人がいるが果たして本当にそうなのだろうか?
たしかに、そうそう気軽に見れちゃう部分ではないのでなにかしら言葉以上に、視覚的なアプローチがあるにこしたことはないのだろうが、視覚的イメージの怖いところは誤った、誤解を生むような可能性も高いということだ。どうやっても、生身と模型は違うのだ。
異性を写真などで勝手に判断して、あとで泣きをみるのと図式は同じだ。
極論、膝や肘の説明をする時に、ガンダムのプラモデルとか使って説明したら怒るでしょ。昨今のプラモデル技術は格段に向上してますはいますが、違うものは違うのです。
おそらく、模型の呪縛に完全にはまっている人は考えちゃうと思うんですよね、
『人間が四足歩行から二足歩行になったときから腰痛になるのは宿命です』的なことを・・・
“4足歩行の動物は、4本の足で重力の負荷をきちんと分散しているが、人間は2つの足で重力に立ち向かっています。この事が腰に大きな負担をかけます”
そんな足し算引き算じゃないんだからさ、これこそ人間を模型的に考えなきゃでない発想です。よくこの手のものはインターネットとかにもよくでていて、面白いからぜひ皆さんにもみてもらいたい。身体のどこにも違和感や痛みがない状態の人ならば、こんなこと信じることもないであろうが、痛みがあり、冷静な判断ができない状態の患者さんには残念だがこんなくだらない次元の話が通じてしまうのだ。
模型は模型、人間は人間。
その違いは、正確に表現しなけばならない課題のひとつだ。そう考えると、今このタイミングで背骨の模型が壊れたのもいい機会なのかもしれない。新しい表現方法を生み出せばいいのだから。
ただ問題なのは、この壊れた背骨の模型を燃えないゴミにして出したら、大問題になるかなぁ・・・とちょっと心配になります。
あ、もしくは山にでも埋めてくるか、
だって模型だからね・・・
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